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リズム (時計)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リズム株式会社
RHYTHM CO.,LTD
入居する富士さいたま新都心ビル西館
入居する富士さいたま新都心ビル西館
種類 株式会社
市場情報
略称 リズム、リズム時計
本社所在地 日本の旗 日本
330-9551
埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目299番地12[1][2]
設立 1950年11月7日
業種 精密機器
法人番号 9030001010524
事業内容 時計および精密機器等の製造販売[1]
代表者 代表取締役社長 平田博美[1]
資本金 123億7284万円
(2020年3月31日現在)
発行済株式総数 8,385,093株
(2020年3月31日現在)
売上高 単体 97億22百万円
連結 299億11百万円
(2020年3月期)
営業利益 単体 △5億33百万円
連結 △2億34百万円
(2020年3月期)
純利益 単体 △6億7百万円
連結 △11億39百万円
(2020年3月期)
純資産 単体 209億43百万円
連結 259億70百万円
(2020年3月期)
総資産 単体 274億96百万円
連結 371億17百万円
(2020年3月期)
従業員数 単体450人、連結2,720人(2022年4月1日現在)[1]
決算期 3月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行 (8.1%)
GMOクリック証券 (7.7%)
シチズン時計 (7.2%)
日本生命保険 (5.7%)
埼玉りそな銀行 (4.4%)
共栄火災海上保険 (4.2%)
三井住友銀行 (4.2%)
三井住友信託銀行 (3.6%)
武蔵野銀行 (2.6%)[3]
主要子会社 リズム開発株式会社
リズムサービス株式会社
関係する人物 賀川豊彦(前身の「株式会社農村時計製作所」設立に関与)
外部リンク https://www.rhythm.co.jp/
特記事項:2020年10月1日付で東北リズム株式会社とリズム協伸株式会社を吸収合併、リズム時計工業株式会社からリズム株式会社へ商号変更[4][5][6]
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リズム株式会社英文社名:RHYTHM CO.,LTD. )は、埼玉県さいたま市大宮区本社を置き[1][2]時計等の製造・販売を行う精密機器メーカー[1]シチズン時計から出資を受ける他、商標相互使用契約を締結しており、リズム製の日本国内向けクロック(業界では時計を「ウオッチ」と「クロック」に大別する)の一部機種に「CITIZEN」の商標を使用している。

概要

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主業である家庭用時計(掛時計置時計目覚し時計)・自動車用時計の製造販売のほか、精密機器各種の製造販売も手掛け、機械部品(精密金型・成形部品・接続端子部品・電子部品)、自動車用車載機器、情報機器などの製造販売を行っている[1]。同社製の時計は世界90か国以上で販売されている[7]

終戦直後の1946年(昭和21年)3月[7]賀川豊彦が「東洋スイスを作る」と提唱し[7]、埼玉県北葛飾郡南桜井村(現:春日部市)の軍需工場跡地に株式会社農村時計製作所を設立[7]この土地は精工舎南桜井工場を引き継いだ場所であった。[要出典]同社は技術力は高かったものの経営的には成功せず[7]1950年(昭和25年)10月をもって[要出典]会社を解散。別会社を設立して事業を継承することとし[7]、同年11月3日リズム時計工業株式会社を設立した[7]

社名「リズム (RHYTHM)」は、農村時計製作所が生産していた時計の愛称(リズム1号・2号・3号)を引き継いだもので、これらの製品が高性能で評価も高く、また時を刻む「リズム」の語が時計会社の社名として相応しいとして採用された[7]。「RHYTHM」はリズム株式会社の登録商標である[7]

創業の地である南桜井(春日部市)の工場はのちに閉鎖され、跡地はスーパーマーケットヤオコー」南桜井店[8]となっている。

2000年には創立50周年を迎え[7]、これを記念し社会貢献活動 (CSR) として同年から毎年6月10日の「時の記念日」に埼玉県内の児童施設への時計寄贈を開始[7][9]2022年までに県内の保育園児童養護施設母子生活支援施設など約900施設に時計を寄贈している[9]

2014年には「RHYTHM」ブランドをリニューアルして日本国内で新発売、ロゴマークも新しいものに変更された[7]

かつては地域子会社を複数擁していたが、2007年から2008年にかけて長野県と茨城県の子会社(長野リズム株式会社、茨城リズム株式会社)を解散し[7]2020年10月1日付でリズム時計工業株式会社が東北リズム株式会社、リズム協伸株式会社を吸収合併して3社統合し、リズム株式会社へ商号変更した[2][4][5][6]

またかつてはシチズン時計が筆頭株主であったが、2022年時点ではシチズン時計の出資比率は若干低下している[3]

2022年現在、事業拠点として埼玉県の本社のほか、西日本の拠点として大阪市中央区南船場に「リズム大阪ビル」を保有する[10]

沿革

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  • 1950年昭和25年)11月7日 - リズム時計工業株式会社として会社設立。本社を東京都港区に置き[7]、工場を埼玉県北葛飾郡庄和町(旧南桜井村、現:春日部市)に開設[7]
  • 1951年(昭和26年) - 国産では初となるプラスチック枠を使用した時計を発売[7]
  • 1952年(昭和27年) シチズン時計から出資を受ける。
  • 1953年(昭和28年)3月 - シチズン時計、シチズン商事株式会社と技術・販売・資本提携[7]
  • 1961年(昭和36年)4月 - 龍水社、シチズン時計、シチズン商事との共同出資により、長野県上伊那郡箕輪町龍水時計株式会社を設立(長野リズム株式会社の前身)。
  • 1963年(昭和38年)8月 - 東京証券取引所第2部へ株式上場[7]
  • 1965年(昭和40年)4月 - 益子工場を開設。
  • 1969年(昭和44年)9月 - シチズン時計と商標の相互使用契約を締結。国産では初となる高振動トランジスタムーブメント(ファーストメカ)を開発。
  • 1970年(昭和45年)4月 - 会津工場を開設(東北リズム株式会社の前身)。
  • 1971年(昭和46年)11月6日 - リズム開発株式会社を設立[11]
  • 1972年(昭和47年)
    • 1月 - 東京証券取引所第1部市場へ指定替え[7]
    • クロック生産量が世界で第1位となる[7]
  • 1973年(昭和48年)
  • 1977年(昭和52年)
    • 10月 - リズム工機株式会社を設立(のちの東北リズム株式会社)。
    • 11月 - 茨城リズム株式会社を設立。
  • 1978年(昭和53年)4月 - 自社製品の修理を担当する子会社としてリズムサービス株式会社を設立[12]
  • 1982年(昭和57年)11月 - デミング賞実施賞を受賞[7]
  • 1988年(昭和63年)- 屋内用からくり時計を発売[7]
  • 1989年(平成元年)
    • 4月 - アメリカに、RHYTHM U.S.A.,INC.を設立[7]
    • リズムサービス株式会社が本社物流部門を統合[12]
  • 1990年(平成2年)2月 - 香港に、RHYWACO(H.K.)CO.,LTD.を設立[7]
  • 1992年(平成4年)3月 - 香港に、RHYTHM INDUSTRIAL(H.K.)LTD.を設立し、中国工場を稼働開始[7]
  • 1994年(平成6年)12月 - RHYTHM PRECISION(H.K.)LTD.、RHYKA VACUUM PLATING(H.K.)LTD.を設立。
  • 1999年(平成11年)- 電波時計シリーズを発売[7]
  • 2000年(平成12年)- 創立50周年を迎える[7]。これを記念して6月10日の「時の記念日」に埼玉県内の児童施設への時計寄贈を開始し毎年継続[7][9]
  • 2003年(平成15年)12月 - 本社を埼玉県さいたま市大宮区に移転[要出典]
  • 2004年(平成16年)- ISO 9001ISO 14001の認証を取得[7]
  • 2005年(平成17年)
  • 2007年(平成19年)3月 - 長野リズム株式会社を解散。
  • 2008年(平成20年)5月 - 茨城リズム株式会社を解散。
  • 2010年(平成22年) - クロックでは日本初となるグリーン購入法適合認証を受ける[7]
  • 2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)9月 - ベトナムに、RHYTHM KYOSHIN HANOI CO.,LTD.を設立。
  • 2013年(平成25年) - インドネシアのPT UMEDA KOGYO INDONESIAを買収。
  • 2014年(平成26年)10月 - 連結子会社の株式会社アールスタッフをセントケアHD傘下の「株式会社福祉の街」へ譲渡。
  • 2016年(平成28年) - リズム時計工業子会社の東北リズム株式会社が、株式会社プリテックを買収。
  • 2019年(平成31年)3月 - 中華人民共和国の子会社で不適切な会計処理が発覚し樋口孝二社長が引責辞任、平田博美取締役が新社長に就任[13]
  • 2019年 (令和元年) 11月 - 外国製腕時計や海外雑貨などの輸入を手がけるアイ・ネクストジーイー(東京都品川区[14]の株式90%のを取得して子会社化。
  • 2020年(令和2年)10月1日 - リズム時計工業株式会社が東北リズム株式会社とリズム協伸株式会社を吸収合併、同日付でリズム株式会社へ商号変更[4][5][6]

事業所

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出典:リズム株式会社公式サイト「企業情報 - 拠点一覧」[10]

  • 本社:埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目299-12

営業拠点

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生産拠点

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過去の生産拠点
  • 益子工場:栃木県芳賀郡益子町 - 車載クロック、アミューズメント機器、部品事業の主力生産拠点であった。

関連会社

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連結子会社

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日本国内
  • リズム開発株式会社:埼玉県さいたま市大宮区大宮区北袋町1丁目299-12(本社と同一) - 自社製品・OEM製品の卸売[15]
  • リズムサービス株式会社:茨城県筑西市藤ケ谷字大崎1500 関舘工業団地内 - 自社時計の修理および物流会社[16]
  • 株式会社プリテック:群馬県館林市近藤町372-6 - 自動車・デジタル家電などの塗装・印刷[17]
  • アイ・ネクストジーイー株式会社:東京都品川区西五反田2丁目24-4 WEST HILL 6階[14]
海外法人
  • アメリカ
  • 香港
    • RHYWACO(H.K.)CO., LTD.
    • RHYTHM INDUSTRIAL(H.K.)LTD.
  • ベトナム
    • RHYTHM PRECISION VIETNAM CO.,LTD.(ハノイ
    • RHYTHM KYOSHIN HANOI CO.,LTD.(ハノイ)
    • KYOSHIN VIETNAM CO., LTD.(ホーチミン市
  • 中国
    • RHYTHM INDUSTRIAL(DONGGUAN)LTD.(広東省
  • インドネシア
  • シンガポール
    • KYOSHIN INDUSTRY ASIA PTE LTD(バーリントンスクエア)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g 企業情報 - 会社概要 リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  2. ^ a b c リズム株式会社の情報 国税庁法人番号公表サイト、2023年3月7日閲覧。
  3. ^ a b 株式情報(2022年9月30日現在) リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  4. ^ a b c 企業情報 - トップメッセージ リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  5. ^ a b c 商号の変更および定款の一部変更に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)リズム時計工業株式会社、2020年5月22日https://www.rhythm.co.jp/news/2020/news_20200522_1.pdf2020年9月18日閲覧 
  6. ^ a b c “リズム時計工業、「リズム」に商号変更 10月1日付”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2020年5月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL22HSP_S0A520C2000000/ 2020年9月18日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ブランドヒストリー リズム公式オンラインショップ、リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  8. ^ 南桜井店 ヤオコー、2023年3月7日閲覧。
  9. ^ a b c 社会貢献活動 リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  10. ^ a b 企業情報 - 拠点一覧 リズム株式会社、2023年3月7日閲覧。
  11. ^ 会社案内 リズム開発株式会社、2023年3月7日閲覧。
  12. ^ a b 会社概要 リズムサービス株式会社、2023年3月7日閲覧。
  13. ^ リズム時計、社長が引責辞任 中国子会社の不適切会計受け 日本経済新聞、2019年3月14日付
  14. ^ a b I Next GE Inc. アイ・ネクストジーイー株式会社、2023年3月7日閲覧
  15. ^ リズム開発株式会社
  16. ^ リズムサービス株式会社
  17. ^ 株式会社プリテック

関連項目

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外部リンク

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